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町長コラム「郷里に響け」

令和6年4月 「いつかまた丸森に」
町長コラム「町長室から 郷里に響け」令和6年4月

 令和元年東日本台風災害から4年5カ月の月日が過ぎた。発災直後から災害支援として、遠くは鳥取県や愛媛県、北海道まで、全国各地の自治体から職員を派遣いただいたが、それも令和5年度で終了し、この3月末で全ての派遣職員が帰庁された。

 派遣期間は、数週間から長い場合は4年間の方もいたが、慣れない土地で慣れない環境の中、困難な業務も多く、ストレスや不安も多かったと思う。

 最近、派遣職員の皆さんへの感謝の会を開催したのだが、普段の業務で大変なはずなのに誰からも愚痴は聞こえなかった。笑顔で交流を深めることができ、とても嬉しかったと同時に本当に頭が下がる思いを感じた。派遣元の自治体やご家族の皆様には、大切な人、貴重な人材を送り出していただいた。そのことで職場や家庭でご苦労をかけた事は間違いない。しかし、その皆様のご協力のおかげで、被災した道路や河川の工事が順調に進み、復旧・復興の大きな力となった。地元を離れ被災地支援という強い志を持って赴いていただいた職員の皆様とその関係者の皆様には尊敬と感謝の念しかない。
 
 一方で、本町からも能登半島地震で大きな被害を受けた自治体に、県の対口支援等として派遣職員を送り出した。これまでに行政職や保健師を概ね10日間程度3回派遣し、3月末からも2名の職員が現地で支援活動を行っている。私たちがそうしてもらったように、能登半島で辛い思いをしている人たちの助けになるような支援を続けたい。
 
 今年度は、復旧・復興計画の最終年度を迎える。関わっていただいた全ての人に、新しくなった丸森をまた訪れてほしいと願う。 


<これまで支援をいただいた自治体等>
北海道:北海道庁、北見市、旭川市、芽室町、岩見沢市、八雲町、厚真町、新得町、三笠市、             
    白老町、むかわ町
青森県:横浜町、南部町 
秋田県:秋田市 
山形県:高畠町、南陽市、山形市
茨城県:境町
埼玉県:加須市
新潟県:三条市、見附市 
富山県:立山町 
滋賀県:長浜市
大阪府:和泉市
兵庫県:神戸市、朝来市、南あわじ市 
鳥取県:琴浦町、湯梨浜町  
岡山県:岡山市、倉敷市
広島県:広島市、東広島市、福山市 
愛媛県:西予市、宇和島市
熊本県:熊本市
宮城県:宮城県庁、仙台市、岩沼市、 山元町、蔵王町、川崎町、大河原町、七ヶ宿町、登米市、        
    栗原市、加美町、七ヶ浜町、色麻町


3月21日に行われた離任式
3月21日に行われた離任式