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町長コラム「郷里に響け」

令和7年11月 「響き合う歌声と感動」
町長コラム「町長室から 郷里に響け」令和7年11月

 10月、丸森中学校文化祭・合唱コンクールが開催され、生徒たちの素晴らしい歌声を聴き、感動的なひと時を過ごさせてもらった。

 体育館に響く各クラスの合唱は、生徒だけでなく保護者や教職員たちの心にも深く届いたようで、とても心地よいものであった。指揮者のテンポの良い動きは後ろから眺めていても胸を打ち、伴奏のピアノの音色は美しく、今でも耳に残っている。時に力強く、時にリズミカルに表現力豊かな合唱を披露する姿は、限られた練習時間の中で努力を重ねた成果そのもので、どのクラスも「自分たちが一番になりたい」という強い想いで臨んでいたと感じた。

 相手を称える姿勢も素晴らしく、体育館を揺るがすほどの大きな拍手は、生徒たちが心の底から互いを称え合う様子を象徴していた。全力で挑んだという満足感だけではなく、競い合いながらも相手を思いやる気持ちが表れていた。

 審査員の講評と結果発表では、各学年から1クラスずつ金賞が選ばれるところ、3年生だけは甲乙つけがたく、特別に2クラスとも金賞を受賞する結果となった。また、指揮者と伴奏者にもそれぞれの学年で最優秀賞が授与された。審査員の講評では「聴くこと」の重要性が語られ、単に歌うことに情熱を注ぐだけでなく、相手の表現力や伝えたい思いにも耳を傾けることで、新たな感動が生まれるのだと学ぶことができた。

 文化祭・合唱コンクールを通じてクラス一丸となって発表した思い出は、生涯忘れることなく、生徒一人ひとりの心に残るだろう。私自身、多くの感動をもらったと同時に、挑戦することの重要さを再認識する機会にもなった。これからも町民が安心して住み続けられるよう、町も挑戦を続けていく。