町長コラム「郷里に響け」
令和8年3月 「国道349号新ルート、待望の開通」
最近の嬉しい話題は、なんといっても国道349号新ルートの開通である。1月31日の午後3時、バリケードが外され、道路がついに開通した。待機していた車が次々と動きだす様子を眺めながら、開通に至るまでの経緯を思い返していた。
国道349号は、平成初期から約10年をかけて4つのトンネルが開通したものの、その後は改良がストップされており、その間、特に大雨の際には一部区間が通行規制されるなど、安全性に課題が残っていた。今回、山側に新たなルートが開通したことは、何年間も続けてきた要望がついに実現した、希望の開通である。国や県、工事関係者の皆さんをはじめとした多くの方々からいただいた支援、そして開通を心から喜ぶ地域住民たちの表情を思い出しては、今でも胸が熱くなる。
新しいトンネルや橋の名称は、多くの方から応募が寄せられ、1,400件にのぼる案から審査を経て決定した。名称は地名や特産品に由来しており、耕野地区に位置する「たけのこ橋」のようにユニークな名前もある。トンネルや橋の銘板には、命名者や舘矢間小学校の児童が書いた文字が使用され、デザインには伊具高等学校の生徒による挿絵が使用されているので、安全運転を心掛けながら、ぜひ注目して欲しい。
隣接する伊達市側の道路は改良工事が予定されており、福島県側からのアクセスの向上と交通量の増加が見込まれている。本町が通過点で終わるのではなく、多くの人が立ち寄り、目的地となるようにしていかなければならない。
本町は災害という大きな困難に直面したが、復旧・復興、そして新ルートの開通は町に活力を与え、夢と希望を与えてくれるチャンスだと捉えている。多くの人が期待を寄せるMIZBEステーションの整備も進んでおり、積極的な情報発信や、町の魅力に付加価値をつけていきながら、訪れた人が町内に留まって楽しめるよう、そして再訪してもらえるよう工夫をしていかなければならない。
そのためにも、そこに住む我々も変化を続けていかなければならない。


