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町長コラム「郷里に響け」

令和5年5月 「春季消防演習」
町長コラム「町長室から 郷里に響け」令和5年5月

 4月16日、春季消防演習が行われた。前日の雨でグラウンドが使用できず、役場庁舎前の駐車場での実施となったが消防団の皆さんが、強い風の中でも毅然と演習に取り組む姿に背筋が伸びる思いをした。演習中、団長をはじめ幹部の号令に従い機敏に行動する団員の動きは、緊張感を帯びたもの、有事の際には町民の生命財産をしっかり守るという決意がうかがえた。それは消防団員としての自覚と責任の表れであり頼もしい限りであった。
 また、機械・器具点検、実施放水においても1台も不具合はなく、見事に整備されていた。現在の団員は会社勤めの方が多いにも関わらず、日々の整備を怠ることなく管理している証で、その責任感の強さに頭が下がる。
 しかしながら、消防演習や婦人防火クラブによる戸別訪問などで火災予防の啓発活動を行っていても火災は毎年発生し、過去には大きな林野火災も何度か経験している。少しの油断がきっかけで大きな火災となり、町民の生命財産を焼失してしまうのである。
 今年、本町では4月中旬時点ですでに3件の火災が発生している。私たちは火災を避けるため何をすべきなのか。「マッチ1本火事の元!」かつてはこんな標語で予防を呼び掛けたものだが、ほとんどの火災は人災で未然に防ぐことができる。これから山菜採りや行楽で山に入る人も多くなる季節。一人ひとりが皆の安全のために今以上に火の取扱いに気をつけ、消防団の活躍の機会を少しでも減らしたい。

4月16日に春季消防演習が行われました。
4月16日に春季消防演習が行われました。