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町長コラム「郷里に響け」

令和7年5月 「春に響く、子どもたちの一歩」
町長コラム「町長室から 郷里に響け」令和7年5月

 春の訪れとともに町が賑わい、桜の開花や鳥のさえずりに季節の移ろいを感じられる時期となった。農家の皆さんは田植えの準備に忙しく、子どもたちも新しい学年が始まり、慌ただしくも楽しい4月を過ごしたことと思う。

 そんな中、子どもたちが自らの活躍を報告するために役場を訪れてくれた。ひとつは、昨年の日本太鼓ジュニアコンクール宮城大会で優勝した「丸森夢太鼓」が、大分県で行われた全国大会に出場し、見事入賞を果たしたとの報告だった。小学生から高校生まで幅広い年代が参加する大会で、出場チーム内で最少人数での演奏にもかかわらず、息の合った演奏で、堂々たる成果を挙げた。大会までの苦労は相当なものであっただろうが、それを見せることなく、「次は優勝を目指して頑張ります。」という意気込みを感じる報告だった。努力を重ねた子どもたち、そして支えてくださった指導者や保護者の皆さまに、心から感謝と敬意を申し上げたい。

 もうひとつは、丸森中学校野球部からで、3月に行われた第22回春季中学生軟式野球大会(IBA宮城大会)で準優勝し、東京で開催される東日本大会への出場権を獲得したという報告だった。この大会で準優勝以上となったチームは、世界大会に出場する権利を獲得できる大きな大会とのことだ。これまでも厳しい練習を積み重ねてきたと思うが、より一層練習に励み、自分や仲間を信じて、一丸となって頂点を目指し頑張ってほしい。

 地域の子どもたちの活躍は町にとって喜ばしく、私たちに大きな希望と元気を与えてくれる。そのような子どもたちがこの町にいることはたいへん誇りに思う。子どもたちが一つのことに真剣に打ち込み、仲間と共に努力した経験は、きっとこれからの人生に大きな支えとなるはずだ。

 これからも町全体で子どもたちの挑戦を見守りながら応援し、子どもたちの笑顔と声が響き渡る、明るく活気ある町にしていきたい。

丸森中学校軟式野球部 投手
丸森中学校軟式野球部 投手